補聴器を使いこなす秘訣はリハビリにあり

2019年12月26日 コラム

補聴器は、つけたその日から聞こえが劇的に快適になるものではありません。

だからこそ、時間をかけて最適な音が聞こえたと感じられるよう、

トレーニングをする必要があります。

「トレーニング」と聞くと一見大変そうに思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください!

 

今回は補聴器を装着しての「聞こえる」状態に慣れるためのコツをご紹介します。

 

補聴器を装着した時の音に慣れましょう

まず、補聴器を装着することで、急に聞きなれない音が聞こえることに

違和感を感じる場合があります。

 

例えば、こんなものがあります。

 

人の足音など「聞きたいと思っていなくても日常にある雑音」は、

軽度・重度などお一人おひとり状態は違いますが

難聴の場合、聞こえない状況が当たり前のことも。

 

それが補聴器を装着することでいきなり聞こえるようになるとうるさく感じるため、

音の出力を抑えたくなりますが、

安易に音を抑えると、全く補聴器の効果が実感できない事態になりかねません。

 

そこで時間をかけて生活音を脳に再学習させて、

聞く能力を引き出し、補聴器に慣れていくために必要なのが、

「リハビリテーション」というトレーニングです。

 

「聞こえる」状態に慣れるコツ

上記で記載したように、聞き慣れない音が急に聞こえることは、最初は辛く感じるかもしれません。

そんなときは、一時的に補聴器を外して耳を休ませてあげてください。こうして徐々に慣らしていくことで、だんだんと補聴器を装着した時の音に脳も慣れていきます。

 

ただし、外した時間があまりにも長すぎると、せっかく慣れてきた耳と脳がもとの状態に戻ってしまうので、あまり時間を空けずにまた装着するようにしましょう。

 

タンスの肥やし、ダメ絶対!

実は一般的に補聴器を購入した方の中には、

違和感や聞きたくない雑音の不快感で

補聴器をタンスの肥やしにしてしまう人が多いことも事実。

 

補聴器をつけて本当に生活の質を上げられるように、

専門店は売るだけではなくきちんと使いこなせるようになるまで

パートナーになります。

 

ニイガタエイドでは、ご購入いただいたお客様に定期的にご来店いただきながら

少しずつ補聴器になれるトレーニングのサポートを行っています。

 

補聴器に慣れるまでには個人差がありますが、

短くて1ヶ月、長くても2~3ヶ月ほどで、

快適な補聴器ライフをはじめることができます。

 

適切なトレーニングで補聴器がしっかりと体の一部になるまで、

私たちは時間をかけてお客様と一緒に

最良と思われる音を作り上げていきます。